大胸筋・小胸筋

今回のテーマは【大胸筋】と【小胸筋】。
近年、日本人は全員かも?と思うほど多い、「巻き肩」や「猫背」傾向の方で、だいたい緊張している筋肉です。
ついている場所と筋線維の走行をしっかり知っておくと施術前後の結果も出やすくなります。

まずは、先日の触診サークルの様子を共有↓↓
1.大胸筋
■大胸筋
起始:鎖骨内側、胸骨、肋軟骨(第1〜6肋骨)、腹直筋鞘
停止:上腕骨(大結節稜)
大胸筋は、「胸の筋肉」というより、胸と腕をつなぐ筋肉と覚えると良いです。
「起始」に書いてある通り、大胸筋は
・鎖骨部
・胸骨部
・肋骨部
に分かれています。
明確に触れ分けるのはなかなか難しいのですが、
鎖骨側が硬いかも?
胸骨側が厚いな
などが分かってくると、アプローチは変わります。
例えば、ストレッチ。各線維の方向に対して行うと効果的↓↓
大胸筋が硬いとどうなる?
大胸筋の働きは、主に肩関節の内旋(腕が内側に回旋)。
なので、大胸筋が硬くなると
猫背や巻き肩を助長しやすくなります。
(逆に、猫背・巻き肩の方は硬くなりやすい)

こんな感じで腕を前に引っ張る筋肉でもあります。
美容的にも
- バストの位置が下がりやすい
- デコルテがつまる(鎖骨のラインが見えにくい)
- 二の腕の一番太いところ(いわゆる袖)が外側にはりだす
- フェイスラインも下がって見えやすい
など、デメリットがたくさん。
特に、バストを支える筋肉であることはみんな知っているかと思います。
大胸筋が短縮や緊張した状態で筋トレをしてしまうと、
大胸筋が縮んだ位置で筋肉が働くので、バストが下がる方向になって逆効果です。
単純に硬さをとってあげれば良い(ほぐせば良い)、というわけではなく。
ちゃんと筋肉の長さを保って働きやすい状態を作ってあげる必要がある筋肉ですね。

【上の画像のような大胸筋のエクササイズ、も猫背や肩甲骨を上げて行ってしまうとNG】
2.小胸筋
起始:第3〜5肋骨
停止:肩甲骨 烏口突起
小胸筋は、肋骨から肩甲骨へ向かう、小さな筋肉です。
でも。
肩甲骨の烏口突起(うこうとっき)から肋骨についているので、肩甲骨を前にひっぱる働きのある重要な筋肉です。
烏口突起は、鎖骨の少し下、肩の関節の内側に触れる小さな骨の出っ張り。
この位置がイメージできると、小胸筋は触れやすくなります。

■ 働き
上の画像からわかるように、小胸筋が働くと肋骨側に烏口突起を引っ張る動きをします。
・肩甲骨を前に引く
・やや下方向へ引く
・肩が固定されているときは、肋骨を引き上げる
巻き肩傾向の方では、肩甲骨が前にでている状態で固まっていることが多いです。
また、肩甲骨が固定されている状態では上位肋骨を引き上げるため、
前側の肋骨が開きやすくなることも。
結果として、
肋骨が開く=いわゆる「リブ(肋骨)フレア」の姿勢に関与しているケースもあります。

肋骨の下の部分が開いていると、ウエストが寸胴傾向・呼吸のしにくさ、にもつながります。
小胸筋だけが原因というより、
姿勢全体の中で一つの要素として関わっているイメージではありますが、小胸筋へのアプローチすると、呼吸の軽さを感じる方も多い印象です。
■ 触診のポイント
表面では烏口突起の部分で触るのも一つですが、
しっかり触るならわきの下から指を入れ、大胸筋の下にあることをイメージしながら触ることができます。
肋骨から肩甲骨へ、斜めに走る起始停止をイメージするとさわりやすいです。
左右差や、前に引くテンションの違いが感じ取れることもあります。
■ 小胸筋が硬いと?
- 肩が前に出る
- 鎖骨下が詰まる
- 腕を上げにくくなることも
美容面では、
- 首が短く見える
- デコルテが狭く見える
- 巻き肩が強調される
小さい筋肉ですが、姿勢の印象には大きく影響します。
まずは自分の筋肉を触ってみてくださいね。


